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40代男性(発達障がい/自閉症スペクトラム)の事例

 
 
 

発達障がいの強みを活かす


就職者
サービス業(事務職)に就職
通所期間:2年0ヶ月
40代男性(発達障がい/自閉症スペクトラム)

働きたいのに 伝わらない想い

就労移行支援事業所Melkに通う以前は、8社の企業を転々としていました。
職種は、営業職・事務職・不動産業など多岐に渡ります。

相手の話を真面目に聞き理解したつもりでも、聞き違いや理解の違いがあり、成果を出すことができず、就職はできても一つの職場に定着することができませんでした。
いつも会社からは厳しい評価を受け、ついに5年前には体調を崩し働けなくなってしまいました。病院での診断は「うつ病」。精神的な落ち込みに加えて、過食を繰り返し、心身共に辛い毎日でした。

発達障がいに関する診断を受けたのもこの時期です。当時、NHKのテレビ番組などでは発達障害に関する特集が多く放送されており、その特性が自分にも複数該当していたため、主治医に相談しました。検査を受けることになり、自閉症スペクトラムであるということが分かりました。

Melkで見つけた「職業適正」

Melkに通うようになったきっかけは、その当時通っていた、発達障害者支援センターの方からの紹介でした。支援者の方がとても親切で、初めてMelkに見学に行く際も一緒に同行して下さいました。『ここは会社と同じところですよ』と言われていたので、当初から就職に向けた事前準備であることを意識して利用を始めました。

Melkで得た一番の収穫は、「自分の適性が分かったこと」です。一般職業適性検査(GATB:General Aptitude Test Battery/仕事をするうえで必要とされる適性を測定するもの)を受けた結果、自分で想像してゼロから何かを創り上げる仕事よりも、既に決まっていることを正確にこなす仕事の方が得意ということが分かりました。

しかし、転職を繰り返していた当時を思い返すと、臨機応変さが求められる営業の仕事や、短時間で行わなければならない機械メンテナンスの仕事など、自分にとって苦手な分野の仕事にばかり就職していたことに気付いたのです。

企業実習が自信へと繋がる

こうして自分の得意・不得意を棚卸しできたことにより、強みを活かすことができる現在の職場に出会うことができました。事務職として就職し、1年が経ちます。

きっかけはMelkから企業実習(実際に企業で働いてみることで、働く上での課題を再認識しながら、自分に合う仕事や働き方を考える実習プログラム)の紹介を受けたことでした。実習とはいえ、初めは不安でいっぱいでした。“大量の事務作業をこなせるのか”“作業の仕方はどうしたらいいのか”“作業に対しての報告の仕方はどうしたらいいのか”一つひとつの不安は、上司に相談しながら実践を重ね、次第に慣れていきました。実習の最終日には成果報告のプレゼンテーションを行いましたが、現場の指導者・上司・所長も同席してくださり、実習に対する高評価をいただくことができて、とても嬉しかったです。そして、その後採用というご縁につながりました。

現在は、毎日発生する定型業務(書類の電子化やチェック業務等)を、納期を意識しながら行っています。最初は9時から16時までの勤務でしたが、この春からは17時半までの勤務に延びました。 定期的に小休憩をはさみながら一日の作業を行っています。

仕事をするうえで心に残っている上司の言葉として、次のようなものがあります。
『こちらが「何か質問はありますか?」と尋ねた時に、「大丈夫です」という答えが返ってくることが企業側は一番不安です。溜め込んでしまってからでは遅いので、その前に「できます/できません」「あります/ありません」と言ってください。』
この言葉に安心し、求められていることに応えようと日々心がけています。
現在は後輩も入社し、仕事を教えるというプレッシャーはありますが、とても嬉しいです。

さらに一歩先の自立を

今後の目標は、ひとり暮らしができるようになることです。現在は実家住まいなのですが、Melkへの通所時から、ひとり暮らしの準備として公営住宅への申込みを続けています。

また、自立した生活を送るためには、活用できる制度や社会資源についてしっかりと理解することが大切だと思います。例えば「障害年金」についても、私はMelkへの通所期間中に手続きを行い受給していたので、収入面に不安を感じることなく障がい者雇用での時短勤務を選択することができました。収入を必要とするあまり、初めから無理をして8時間労働の仕事に就き、体調を崩してしまったのでは大変です。制度を理解するのは大変ですし、煩雑な手続きも必要となりますが、とりわけ「障害年金」についてはしっかりと理解しておいた方が良いと思います。

過去を振り返り、自分が発達障がいであることを、勇気を出して相談できたことはとても良かったと思います。私は支援者の方に恵まれましたが、そうではない方々もたくさんいらっしゃることでしょう。だからこそ、「相談するスキル」「相談できるスキル」「助けを求めるスキル」は、とても大切だと常に心にとめています。

※画像はイメージです。