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利用者の声

20代男性(精神障がい)の事例

 
 
 

自分を見つめることで めぐり会えた適職


精神障がい
サービス業(事務職)に就職
通所期間:1年1ヶ月
20代男性(精神障がい)

自分を見つめるきっかけになった言葉

「朝ごはんだけでも、食べよう…」
どうにもならない倦怠感に襲われる朝は、その時にできる精一杯の行動を取ろうと努めました。

初めは「トイレだけ行こう」という気持ちで、必死に起き上がりました。
それができたら、次は「朝ごはんを食べよう」と決めて、がんばって朝ごはんを食べました。
そして次は、「着替えをしよう」、「外に出よう」、「Melkに行こう」-。
一つひとつの段階を、まさにスモールステップで積み重ねる。スケジュール通り週5日の通所ができるよう、休む回数を少しずつ減らしながら、就職に向けて自分の体を慣らしていきました。

就労移行支援事業所Melkを知ったのは、主治医の紹介からです。病気の再発から前職を辞め、しばらくは療養していたのですが、体調も回復したことから「早く働きたい!」「早く働かなければ!」という強い気持ちが生まれていました。

今思えば、かなり焦っていたのでしょうね。
療養生活も長かったですし、経済的にも厳しくなりつつあるなか、働けるのであれば、オープン(障がいを開示し、障がい者雇用枠で合理的配慮を受けながら働くこと)だろうとクローズ(障がいを開示せずに一般雇用枠で働くこと)だろうと、どちらでも良いと考えていました。

そのためMelkにも、はじめから週5日間みっちり通う予定を立てていました。
しかし、病気の特性から朝の倦怠感が強く、週1日程度は休んでしまう日も…。

すると、そんな焦りを抱える私に対して、ある時サービス管理責任者が、こんな言葉をかけてくれたのです。

「この機会にじっくり自分と向き合って、働きやすい仕事や、自分に合った働き方を探してみませんか?」

画像はイメージです。

精神の病気は、受容が難しいですよね。
私もそれまでは、病気に対してネガティヴな印象しかなく、「負けてたまるか!」と思っていました。

しかし、この言葉が心に響き、それ以降の面談でもサービス管理責任者やスタッフとたくさん話をしていくなかで、少しずつ「自分を見つめ直す」ということを意識できるようになったのです。

時間をかけていくうちに、病気も一つの特性として、自然に受け入れている自分自身に気がつきました。病気の症状が出るのは、お腹が空くのと同じで仕方がないことなのだと思えるようになったら、なんだかとても楽な気持ちになれたのです。

体調が悪くて休む日があっても、今の自分にできることをその都度考え、できる限り行動に移しました。初めは1日休んでいたところを、午前中だけ休んだら午後はMelkに行ってスタッフと話をするなど、少しずつ行動時間を延ばしていきました。

体力づくりは必須だと思ったので、ダンスプログラムにも積極的に参加しました。
全くの未経験でしたが、ヨガを取り入れた体の動かし方など、新しいものをたくさん吸収することができ、気持ちの切り替えにつながった気がします。

また、Melkの訓練時間は10時~15時の5時間ですが、実際に働く時にはそれ以上の勤務時間にも対応できるよう体を慣らしておきたかったので、スタッフの勧めもあり訓練終了後は図書館に行って勉強をする日もありました。

想いでの就職活動 ~ 半年間で20社に応募

就職活動を始めたのは、Melkに通所してから1年程が経過した頃です。
まさに、トライ & エラーの繰り返しでしたね(笑)。
半年かけて20社近くのオープン求人に応募しましたが、それまでの職歴をどのように伝えるかに試行錯誤し、なかなか書類選考が通りませんでした。

一方、面接練習もひたすら繰り返しました。模擬面接(スタッフが面接官役となり、実際の面接シーンを想定して受け答えやビジネスマナーを練習するプログラム)では、これは練習なのだと分かっているはずなのに、もう緊張でガチガチで(笑)。

しかし、練習回数を重ねるうちに自然と話ができるようになり、スタッフからも「〇〇の説明が分かりやすくて良かったですよ」とフィードバックをしてもらうことで、少しずつ自信が生まれました。最後には「面接にさえ進むことができれば合格できる!」とさえ思えるほどになりましたが、そこまでたどり着くのが実に大変でしたね…(笑)。

配慮も伝えるが、変化にも精一杯の対応をする

最終的に現在の勤務先(特例子会社)に就職が決まったのは、オープン求人を中心に扱っている人材紹介会社を経由してのことでした。
Melkやハローワークの求人だけではなく、自主的にインターネットで情報収集し、人材紹介会社にも登録をしていたのですが、書類選考がなかったため、その先はスムーズに内定まで進みました。

キャリアアッププランが明確に示されていて、「オープン/クローズに関係なく、社会人として全力を尽くそう!」という社風が好きです。やりがいもあるし、成長している実感が得られます。

平日9:15~17:45の7時間半勤務になりましたので、体が慣れるまでは大変でしたが、専任の教育係の方が1名ついてくれたので、仕事はスムーズに覚えることができました。

この点はあらかじめ、障がいに対する配慮点として、教育係の方を1名つけていただきたいことを伝えていたため、企業側がその通りに配慮してくれたものです。
私の場合、仕事そのものを覚えることは困難ではないのですが、同じ仕事でも人によってやり方が違ったり、教え方のニュアンスが違ったりすると、その両方を覚えるには負荷がかかるのではないかと感じていました。それを1人に絞っていただき、何でも相談できる関係を築けたことで、安心して仕事に臨むことができました。

入社9ヶ月目には異動という大きな変化もありましたが、困ったときは信頼関係のある前のチームの方に相談したり、Melkの定着支援担当のスタッフに相談したりと、どうにかストレスの溜まらないように工夫しました。

初めに配属されたのは社内郵便担当で、グループ企業内の書類整理や小包の仕分けなど、基本的に体を動かす作業が多かったです。万歩計で計ると、毎日2万歩以上は歩き回っていました。
その後、パソコン入力チームに異動となったときは、体を動かす軽作業から、一日中パソコンに向かってデータ入力をする事務作業に一転し、一度はリズムを崩しかけてしまいました。体を慣らし直すために、その日の体調の波に関わらず決まった時間に休憩を入れるなど、一定のリズムで仕事をするよう工夫してきたことで、現在は順応できた感覚があります。

自分の成長と、皆さんの成長を願って

就職の決め手になったように、職場には「オープン/クローズに関係なく、社会人として全力を尽くそう!」という雰囲気があり、オープンで働いている私たちにも、リーダーとして活躍できる制度が設けられています。
今後の自分自身の成長のため、まずはリーダーを目指し、クローズに負けないくらいの貢献をして、稼げるようになりたいですね。

オートバイが大好きで、たくさん旅行にも行きたいので、趣味を楽しむためにもしっかり働いていきたいと思います。

そして、これから就職を目指す皆さんに伝えたいのは、「焦って就職する必要はない」ということです。
この機会に、じっくりと自分自身の症状に向き合ってほしいですね。そのプロセスは、決して無駄にはなりません。面談などで、Melkのスタッフとたくさんの話をしながら、自分に合った仕事を探していただきたいと思います。

画像はイメージです。

サービス管理責任者からのメッセージ

Kさんの素敵なところは、とても素直で、真っすぐな人間性です。
客観的に自分を見つめて、自分なりの理解ができる強さを持った方だと感じていました。

通所を始めてから、スモールステップで一つひとつの段階を積み重ねてきたKさんには、いつもそのまま、「一つひとつで大丈夫ですよ」「焦らなくても大丈夫ですよ」とお伝えしてきました。ご自分のペースで努力していけば、必ず形になると信じていたからです。

Kさんと一緒に就職を目指していく過程で、私たちスタッフも様々なことに気づきをいただき、そして学ばせていただきました。私たちも、Kさんにとても感謝していますよ。

今後も働き続けていくなかでは、誰もがそうであるように、壁にぶつかることもあるかもしれません。その時に、自分一人で答えを出すことも一つの選択肢ですが、誰かに頼ることがあっても良いと思います。それは、ご家族だったり、職場の方々だったり、Melkだったり…。

誰かに頼ることは弱さではなく、自分を守るための強さです。
いつでも、Melkに立ち寄ってくださいね。

画像はイメージです。